プロジェクトJ 人事評価への挑戦 ~運送会社の“なんとなく評価”を変える2時間~【セミナー開催レポート】
第19回タイガーオンラインセミナーを開催しました。
安全教育・日常点検・人事評価をテーマに、ドライバーの頑張りを見える化し、育成や評価につなげる方法を3社の講演から振り返ります。
EVENT REPORT 2026.10.20
日々の頑張りを、
見える形に。
2026年10月20日(火)、株式会社タイガー主催の第19回タイガーオンラインセミナー「プロジェクトJ 人事評価への挑戦 ~運送会社の“なんとなく評価”を変える2時間~」を開催しました。
今回は、アスア・タイガー・TUMIXの3社が登壇。運送業の安全教育・日常点検・人事評価をテーマに、ドライバーの行動を見える化し、育成や評価につなげる方法をご紹介しました。
開催概要
- セミナー名
- 第19回タイガーオンラインセミナー
「プロジェクトJ 人事評価への挑戦 ~運送会社の“なんとなく評価”を変える2時間~」 - 開催日時
- 開催形式
- Zoomによるオンライン配信
- 主催
- 株式会社タイガー
- 登壇企業
- 株式会社アスア・株式会社タイガー・株式会社TUMIX
- 参加費
- 無料・事前申込制
当日の講演プログラム
- 01
株式会社アスア 永井様
運送業における、短時間で効果的な安全教育の仕組み作りについて
- 02
元整備士 川井大輔氏 × 株式会社タイガー 井上
整備士は見た!「もう少し早ければ…」を防ぐドライバーの気づき
- 03
株式会社TUMIX 小久保様
要チェック!「トラック新法」にデータ活用で向き合う
SESSION 01 / 株式会社アスア
運送業の安全教育を「見て終わり」にしない仕組みづくり
安全教育は大切。でも、教材の準備や受講状況の確認まで、管理者がすべて抱えるのは大変ですよね。
さらに、「動画を見てもらった」「受講記録も残した」としても、内容が現場の行動につながっているかは、別の話です。
アスア様からは、安全教育サービス「TRYESプログラム」を交えながら、短時間でも伝わり、続けられる教育の仕組みをご紹介いただきました。
教育の後の声かけが、行動を変えるきっかけに
ポイントは、教育を実施した後のコミュニケーション。運転データなどで実践結果を確認し、ドライバーと振り返り、良い行動を認めることが大切です。
「ここが良くなりましたね」
「次は、ここを意識してみましょう」
そんな声かけの積み重ねが、安全意識や意欲の向上につながります。
教材を用意するだけでなく、管理者が結果を確認し、指導や対話に活かせる環境をつくる。教育を「受けてもらうもの」から「現場で活かすもの」へ変えるヒントが詰まった講演でした。
SESSION 02 / 株式会社タイガー
トラックの故障を防ぐ、日常点検とドライバーの気づき
弊社からは、元整備士の方をお迎えし、対談形式で車両の故障と日常点検についてお話ししました。
テーマは、「整備士は見た!『もう少し早ければ…』を防ぐドライバーの気づき」です。
「警告灯がついていないから大丈夫」で終わらせない
講演では、タイヤの空気圧不足や傷、ひび割れ、偏摩耗などを例に、点検で気づきたい変化をご紹介しました。
エンジンがかかった。警告灯もついていない。だから「ヨシ!」。
……それだけでは、見つけにくい異常もあります。
音や振動、におい、操作感など、いつも乗っているドライバーだからこそ気づける変化もあります。明確に故障と判断できなくても、「なんかおかしい」と感じた段階で記録・報告することが、早期対応の第一歩です。
そのためには、報告の判断基準をそろえ、気になることを伝えやすい仕組みを整えることも欠かせません。
故障で止まるのは、トラックだけではありません
車両が故障すると、修理費だけでなく、休車や代車の手配、配車変更、荷主様への連絡など、さまざまな対応が発生します。
日常点検は、安全を守るとともに、車両の稼働と会社の利益を守るためにも大切な取り組みです。
講演中には、日常点検にかける時間を尋ねるアンケートも設けました。ただし、時間が長ければ良いというわけではありません。必要な箇所を確認できているか、点検が形だけになっていないかを見直すことが大切です。
日常点検アプリ「スマトラ」で、管理者にも見える点検へ
こうした点検や報告を支える仕組みとして、日常点検アプリ「スマトラ」の実際の画面もご紹介しました。
ドライバーは、動画で点検方法を確認し、気になる箇所を写真・コメント・手書きで報告。管理者は、点検結果や異常写真、点検にかかった時間を確認し、承認した記録を残せます。
「点検したはず」「報告したつもり」を減らし、ドライバーの気づきを管理者の確認・対応へつなげる。そんな「みえる点検」をお伝えしました。
SESSION 03 / 株式会社TUMIX
運送業の人事評価と勤怠管理にデータを活用
TUMIX様からは、「要チェック!『トラック新法』にデータ活用で向き合う」をテーマにご講演いただきました。
制度の変化や人手不足を背景に、公正な評価と人材定着をどう進めるか。「TUMIX人事評価」「TUMIXコンプラ」の実機デモと、運送会社の取り組み事例をご紹介いただきました。
売上だけでは見えない頑張りも、評価の材料に
ドライバーの仕事には、売上だけでは捉えきれない取り組みがあります。
安全運転、点呼の遵守、安全教育への参加、仲間への情報共有なども、その一つです。
講演では、デジタコや点呼、勤怠などのデータを集め、日々の行動を評価に活用する仕組みが紹介されました。また、勤怠管理では、既存の機器とのデータ連携によって、収集・集計の手間を減らす方法も紹介されました。
評価結果は、点数をつけて終わりではありません。前月との違いや改善点を本人と確認し、良い行動を具体的に褒める。データを、納得感のある評価と対話につなげることがポイントです。
現場の声を聞くことが、人材定着に向けた改善の出発点
ある運送会社様の事例では、業務効率化を進めても、退職者が減らないという課題がありました。
そこで、乗務員アンケートとヒアリングを実施し、AIも活用して課題を整理。「会社の方向性が見えない」「評価基準が分からない」といった声をもとに、経営方針の共有や評価の見直しを進めました。
さらに、役立つ情報の投稿や仲間からの反応を評価につなげ、現場の経験や工夫を共有しやすい環境づくりにも取り組まれています。
改善後のアンケートでは、評価基準などへの満足度が向上。会社が現場の声を聞き、変わろうとする姿勢を示し続けることの大切さが伝わる事例でした。
日々の頑張りを、見える形に
今回の3社の講演に共通していたのは、日々の取り組みを「やって終わり」にしないことでした。
教育の内容を実践できているか。点検で気づいた異常に対応できているか。ドライバーの頑張りを、きちんと評価できているか。
記録やデータを確認し、声をかけ、次の行動につなげる。その積み重ねが、安全と働きやすさを支えるのではないでしょうか。
今回のセミナーが、皆さまの会社での取り組みを見直すきっかけになれば幸いです。
ご参加いただいた皆さま、ならびにご登壇いただいた皆さま、誠にありがとうございました。タイガーはこれからも、運送現場のお役に立つ情報をお届けしてまいります!
