タイガー大阪 ユーザー会2026【開催レポート】

大阪支店ユーザー会では、ドライバー採用難、貨物自動車運送事業法改正、物流DX・業務効率化をテーマに、運送事業者様の実務に役立つ情報を共有しました。
セミナー内容や参加者様の声をご紹介します。

タイガー大阪 ユーザー会2026【開催レポート】

大阪支店ユーザー会を開催しました!!

2026年4月24日、株式会社タイガーは大阪支店ユーザー会を開催しました。
当日は、日頃より弊社製品をご利用いただいているお客様にお集まりいただき、運送業界を取り巻く課題や、これからの実務に役立つ情報を共有しました。

今回のセミナーテーマは、ドライバー採用難貨物自動車運送事業法の改正、そして日々の管理業務の効率化です。

どれも、運送事業者様にとって避けては通れないテーマです。
採用難、法改正、管理業務……と並べると少し胃が重くなりそうですが、だからこそ「後回しにせず、今のうちに整理しておきたい」内容でもあります。

近年の運送業界では、物流の2024年問題をきっかけに、労働時間管理、輸送力不足、人材確保、適正取引、法令遵守、業務のデジタル化が、より現実的な課題として注目されています。
国土交通省の資料でも、何も対策を講じなければ、2024年度には輸送能力が約14%、2030年度には約34%不足する可能性が示されています。

今回のユーザー会は、こうした課題について、採用・法改正・システム活用の3つの視点から考える機会となりました。


まずは、ドライバー採用難の現状から

最初のセミナーでは、X Mile株式会社様にご登壇いただき、
「ドライバーの採用難時代の対策とは ~データから見るドライバー採用の課題~」をテーマにお話しいただきました。

運送業界では、ドライバー不足が長年の課題となっています。

  • 求人を出しているけれど、なかなか応募が来ない
  • 応募はあっても、条件が合わず採用につながらない
  • せっかく採用しても、長く続かない

こうした悩みは、決して珍しいものではありません。

以前であれば、求人を出せばある程度の反応があった時代もあったかもしれません。
しかし今は、ただ求人を出して待っているだけでは、求職者に見つけてもらうこと自体が難しくなっています。

近年は、求職者側の情報収集の方法も大きく変わっています。
求人票だけでなく、会社のホームページ、採用ページ、口コミ、SNS、写真、動画などを見ながら、「この会社で働く自分」をイメージする時代です。

つまり採用活動では、条件を整えるだけでなく、会社の魅力をどう伝えるかも重要になります。
求人票は入口ですが、ホームページやSNSは会社の“表情”です。情報が少ないと、求職者に不安を与えてしまうこともあります。

セミナーでは、採用難の背景として、応募者数の不足、応募者とのミスマッチ、ドライバーの高齢化などが紹介されました。

特に印象的だったのは、求職者が仕事を選ぶときに、給与だけで判断しているわけではないという点です。
会社の安定性、職場の雰囲気、働きやすさ、安心して続けられる環境も、大きな判断材料になっています。

  • ホームページを見ても情報が少ない
  • 働いている人の雰囲気がわからない
  • 入社後の仕事の流れが見えない
  • 教育体制があるのかもわからない
  • 応募後のイメージが持てない

こうした状態では、せっかく求人を見つけても、応募まで進まないこともあります。

最近では、若い世代を中心に、給与だけでなく、働きやすさや人間関係、休みの取りやすさ、安全や労務管理への取り組みも重視される傾向があります。

そのため、採用活動では、「どのような会社なのか」をきちんと伝えることがますます大切になっています。

たとえば、実際に働くドライバーの声を紹介する。
1日の仕事の流れを掲載する。
安全教育や研修の様子を見せる。
車両や休憩スペース、点呼場などの写真を載せる。

こうした情報は、求職者にとって大きな安心材料になります。
採用ページは、いわば会社の自己紹介です。どんな人がいて、どんな考え方で働いているのかが伝わると、会社の魅力も伝わりやすくなります。

また、採用した人材に長く活躍してもらうためには、入社後の教育体制や日々のコミュニケーションも欠かせません。

人を採るための「攻めの採用」と、離職を防ぐための「守りの定着」
採用は入口ですが、その先の道が整っていなければ、人は長く働き続けることができません。

  • 教育の仕組みがあること
  • 相談しやすい雰囲気があること
  • 自分の仕事が見てもらえていると感じられること
  • 困ったときに声を上げやすいこと
  • 評価やフィードバックがあること

こうした小さな安心の積み重ねが、定着につながっていきます。

ドライバーは一人で業務にあたる時間が多い職種です。
だからこそ、会社とのつながりや日常的な声かけ、評価やフィードバックの仕組みが大切です。

今回のセミナーは、ドライバー採用を単なる求人活動としてではなく、「長く働きたいと思ってもらえる会社づくり」として考えるきっかけとなる内容でした。


次に、法改正への実務対応を確認

続いて、行政書士事務所フロンティア様より、
「貨物自動車運送事業法改正に備える ~今すぐ始める実務対応~」をテーマにご講演いただきました。

法改正と聞くと、少し難しそうに感じる方も多いかもしれません。
しかし、制度の内容を早めに整理しておくことは、これからの実務対応に欠かせません。

近年の物流政策では、2024年問題への対応を背景に、労働時間の管理だけでなく、取引環境の適正化、多重下請構造の見直し、荷待ち・荷役作業の把握、運送契約の明確化などが重要なテーマになっています。

国土交通省は、改正貨物自動車運送事業法について、運送契約締結時等の書面交付義務、健全化措置、実運送体制管理簿の作成・保存義務などを規定していると説明しています。

今回のセミナーでは、こうした法改正の内容を、運送事業者様の実務に関わるポイントに絞って解説いただきました。

主な内容として取り上げられたのは、書面交付の義務化、実運送体制管理簿の作成・保存、再委託回数の制限、白トラ利用への罰則強化、トラック運送事業の5年更新制などです。

項目だけを見ると少し構えてしまいますが、共通しているのは「取引や運送の実態を明確にすること」です。

  • 誰が運んでいるのか
  • どのような条件で運んでいるのか
  • 附帯作業や待機時間はどう扱うのか
  • 委託先は適切に管理されているのか
  • 法令を守った運行体制になっているのか

これまで口頭や慣習で進んでいた部分も、今後はより明確に記録し、管理していくことが求められていきます。

特に、書面交付や実運送体制管理簿への対応は、契約内容や委託先管理の見直しにもつながります。
「いつもの取引だから大丈夫」ではなく、どのような条件で、誰が、どのように運ぶのかを確認できる状態にしておくことが重要です。

たとえば、附帯作業や待機時間、燃料サーチャージなどは、書面や記録に残っていなければ、後から確認することが難しくなります。
書面化や記録管理は手間に感じられるかもしれませんが、取引条件を明確にしておくことは、自社を守ることにもつながります。

また、今後は運賃の安さだけでなく、管理体制や法令遵守の状況も、取引先から重視される流れになっていきます。
きちんと管理体制を整えている会社が評価される機会にもなるはずです。

法改正への対応では、書類の作成、記録の保存、委託先の確認、社内ルールの見直しなど、やるべきことが増える部分もあります。
しかし、見方を変えれば、自社の管理体制を見直す良いタイミングでもあります。

  • これまで曖昧だった部分を整理する
  • 属人的になっていた業務を見える化する
  • 自社の管理体制を取引先に説明できるようにする
  • 必要な記録をすぐに確認できるようにする
  • 法改正に慌てない仕組みをつくる

今回のセミナーは、「何が変わるのか」を知るだけでなく、「自社では何から始めるべきか」を考える実践的な内容でした。
まずは契約内容や管理方法を見直してみる。その一歩が、これからの安心につながります。


そして、日々の業務を支えるシステム活用へ

採用難や法改正への対応を考えた後、最後に弊社から、運送業務を支える製品をご紹介しました。

テーマは、「運輸業界の課題解決ソリューション」
トラックメイトデジタルタコグラフスマトラ点呼システムを中心に、日々の管理業務や安全管理、法改正対応に役立つ機能をご案内しました。

運送業務では、請求、経費、傭車、配車、日常点検、点呼、運転日報など、毎日多くの情報を扱います。
ひとつひとつは当たり前の業務でも、紙やExcel、複数のシステムに情報が分かれていると、確認や転記に時間がかかりやすくなります。

  • 紙の書類
  • Excelの管理表
  • 複数のシステム
  • 担当者の記憶
  • 机の上のメモ

こうした情報があちこちに分かれていると、確認に時間がかかったり二重入力が発生したり必要な情報がすぐに見つからなかったりします。

一つひとつは小さな確認作業でも、毎日積み重なると大きな時間のロスになります。
だからこそ、情報を整理し、必要なときにすぐ確認できる状態にしておくことが大切です。

近年は、こうした業務負担を減らすために、物流DXへの関心が高まっています。
とはいえ、現場では「何から始めればいいのかわからない」「システムを使いこなせるか不安」という声も少なくありません。

そこで大切なのは、いきなり大きく変えることではなく、日々の業務の中で少しずつラクになる実感を積み重ねることです。

運送業向け基幹システム「トラックメイトPro5」

トラックメイトでは、請求管理、経費管理、傭車管理、収支管理など、運送業務に関わるさまざまな情報を一元管理できる機能をご紹介しました。

運送業では、売上だけを見ていても、本当の利益は見えにくいことがあります。
燃料費、高速代、傭車費、車両ごとの稼働状況、運行ごとの採算など、複数の情報をあわせて確認することで、「どの仕事が利益につながっているのか」「どこに改善の余地があるのか」が見えやすくなります。

また、燃料サーチャージの試算や、実運送体制管理簿への対応など、今後の法改正対応にも役立つ機能をご案内しました。
コストや運送体制を数字や記録で確認できるようにしておくことは、取引先との確認や社内での情報共有にもつながります。

さらに、デジタルタコグラフとの連携により、走行距離や稼働時間、高速代などの運行実績データを活用できます。
これにより、日報作成や請求・経費管理の効率化につなげることもできます。

現場で発生した情報を、事務所で活用しやすい形に整える。
この流れができると、入力作業の負担を減らしながら、確認の精度も高めやすくなります。

スマホで日常点検「スマトラ」

スマホで日常点検を行えるスマトラでは、点検結果や写真を管理でき、車両ごとの申し送り事項や履歴の確認にも活用できます。

紙で点検を行っている場合、記入漏れの確認や、異常があった際の共有に手間がかかることもあります。
スマホで記録できれば、現場で入力した内容を管理側でも確認しやすくなり、写真付きで状況を把握できます。

日常点検は、毎日の安全運行を支える大切な業務です。
「ちゃんとやる」を個人の努力だけに頼るのではなく、仕組みで支えることが、これからの安全管理には必要です。

点呼システムやデジタルタコグラフとの組み合わせにより、運行管理・日常点検・点呼業務を含めた「安全・効率・見える化」を進めることができます。

業務をラクにすることは、決して手を抜くことではありません。
必要な確認を確実に行い、大切な判断に時間を使うための工夫です。

タイガーでは、現場と事務所の双方にとって使いやすい仕組みづくりを通じて、運送事業者様の業務を支援してまいります。


セミナー後は、懇親会で交流の時間に

セミナー終了後には、参加者様同士や弊社スタッフとの懇親会を行いました。

セミナーで学んだ後は、少し肩の力を抜いて交流の時間へ。
講演を聞くだけでなく、参加者様同士で情報交換できることも、ユーザー会ならではの魅力です。

同じ運送業界でも、会社の規模や地域、業務内容によって課題や工夫はさまざまです。
ある会社では当たり前の取り組みが、別の会社にとって新しいヒントになることもあります。

採用の工夫、教育の進め方、法改正への準備、システム活用、安全管理。
実際に取り組んでいる会社の話を聞くことで、自社に置き換えて考えやすくなります。

限られた時間ではありましたが、参加者の皆さまにとって実りある時間となっていれば幸いです。


参加者様からのお声

実施後のアンケートでは、参加者様から次のようなお声をいただきました。

普段こうしたセミナーや講習を受ける機会が少ないため、話がためになった。

理解しきれていなかった法改正について知ることができた。

こうしたお声からも、今回取り上げた採用難・法改正・業務効率化というテーマが、運送事業者様にとって身近で関心の高い内容であったことを改めて感じました。

採用難や法改正、業務効率化は、一度話を聞いただけですぐに解決できるものではありません。
大切なのは、まず現状を知り、自社に関係するポイントを整理すること。そして、できるところから少しずつ取り組んでいくことです。

今回のユーザー会が、皆さまにとって次の一歩を考えるきっかけとなっていれば幸いです。


これからも、運送業界の実務に役立つ情報を

今回の大阪支店ユーザー会では、採用、法改正、システム活用という3つのテーマから、運送業界のこれからについて考える機会となりました。

人材不足への対応、法令遵守、業務効率化、安全管理
どれも運送事業者様にとって重要であり、今後ますます取り組みが求められる分野です。

これからの運送業務では、「人」「制度」「仕組み」をバランスよく整えていくことが大切です。

タイガーでは、製品・サービスの向上に努めるとともに、運送事業者様の実務に役立つ情報発信や、ユーザー様同士が交流できる場づくりにも取り組んでまいります。

システムを提供する会社としてだけでなく、運送業界の皆さまと一緒に考え、変化に向き合い、日々の業務を支える存在でありたい
今回のユーザー会を通じて、その思いを改めて強くしました。

次回セミナー・ユーザー会にもぜひご参加ください

次のようなお悩みをお持ちの事業者様にとって、タイガーのユーザー会やセミナーが、次の一歩を考えるきっかけになれば幸いです。

  • 法改正について、何から確認すればよいかわからない
  • 採用や定着について、他社の取り組みを知りたい
  • 業務効率化に興味はあるけれど、自社に合う進め方を考えたい
  • システムを活用して、現場と事務所の負担を少しでも減らしたい

今後も株式会社タイガーでは、運送業界の“今”をわかりやすくお伝えしながら、明日からの実務に役立つ情報をお届けしてまいります。

次回開催の際は、ぜひお気軽にご参加ください。
皆さまとお会いできることを、スタッフ一同楽しみにしております。

ご参加いただいた皆さま、そしてご講演いただいたX Mile株式会社様、行政書士事務所フロンティア様、誠にありがとうございました。

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株式会社タイガーは、運輸・物流企業様へ物流ソリューションのエキスパートとして貢献し、業界のニーズを踏まえた新規商材へ積極的に取り組んでいます。

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