LOGISTICS TODAY主催「トラック運送・生データ革命」【登壇レポート】
2026年8月18日に開催されたLOGISTICS TODAY主催オンラインセミナー「トラック運送・生データ革命」に株式会社タイガーが登壇しました。
各社による運送DXやデータ活用のセッション内容を振り返るとともに、タイガーが紹介した日常点検アプリ「スマトラ」についてご紹介します。
アーカイブ動画は2026年9月30日まで期間限定公開中です。
【イベントレポート】「トラック運送・生データ革命」に登壇しました!
2026年8月18日(火)、LOGISTICS TODAY主催のオンラインセミナー
「トラック運送・生データ革命」が開催され、株式会社タイガーも登壇しました!
今回のテーマは、その名の通り「データ」。
……とはいっても、「データ」とひとことで言われると、かなり幅広いですよね。
車両の走行データ、GPSによる位置情報、運賃や原価、点呼記録、日常点検、運転中の行動、さらにはドライバーの身体の状態まで。
今回のセミナーでは、そんな運送現場にあるさまざまなデータを、
「どうやって取得するのか?」
だけではなく、
「そのデータを、実際の仕事にどう活かすのか?」
というところまで、各分野の企業様から紹介がありました。
「見逃してしまった!」
「どんな内容だったの?」
という方に向けて、当日の内容をざっくり振り返っていきます!
当日のセミナーは、YouTubeにて期間限定でアーカイブ配信されています。
最初からじっくり見るもよし。
気になる企業様のセッションだけ見るもよし。
「あとで見よう」と思っている方もいるかもしれませんが、ここでひとつ注意です。
気づいたら10月になっていた……なんてことにならないよう、お早めにどうぞ。
最近、「物流DX」という言葉を目にする機会もかなり増えました。
ただ、
「DXって、結局何から始めればいいの?」
「データは取れるようになったけど、その後どうすれば?」
と思っている方も多いのではないでしょうか。
今回のセミナーでは、そんな「データのその先」に注目。
車両、配車、運賃、点呼、日常点検、安全運転、健康管理など、さまざまな角度から運送業のデータ活用について紹介されました。
同じ「運送DX」でも、入口はひとつではありません。
では、実際にどんな内容だったのか。
登壇順にざっくりご紹介します!
トラックから取れるデータ、思ったより多いです
トップバッターは株式会社Will Smart様。
OBDⅡ型デジタコ「Will-Fleet」を起点とした物流DXについて紹介されました。
OBDⅡポートを活用することで、位置情報や走行距離だけでなく、エンジン回転数、燃料消費量、CO₂排出量など、さまざまなデータを取得できます。
トラック、思っていた以上にいろいろ教えてくれます。
取得したデータから運行日報を作成したり、現在地を確認したり、車両やドライバーごとの走行結果を安全運転指導に活用したり。
さらに、既存の運行管理システムなどとのAPI連携についても紹介されました。
「データを取る」で終わらず、そのデータを別の業務へどうつないでいくのか。
今回のセミナーのテーマを最初からしっかり感じる内容でした。
データは集めて満足してはいけない
続いては、株式会社ロジクロス・コミュニケーション様。
こちらでは、物流現場に散らばっているデータを集約・可視化し、業務改善や意思決定につなげる考え方が紹介されました。
システムを導入した。
データも集まった。
「よし、DX完了!」
……とは、どうやらいかないようです。
大切なのは、そのデータをきちんと現場で使い、改善を続けられる仕組みにすること。
データ基盤の構築やKPIの可視化、AIを活用した予測・分析、物流現場のDX・省人化など、かなり幅広い内容が紹介されました。
システムを入れて終わりではなく、実際の現場までつなげる。
そんな「データの使い方」にフォーカスした内容でした。
スマホ、電話するだけではもったいない?
続いてのテーマは、毎日持ち歩いている「スマートフォン」。
スマホと聞くと、電話やメール、チャットなどを思い浮かべますが、今では運送DXを支える重要な道具のひとつです。
点呼、ナビ、勤怠、業務アプリなど、さまざまなサービスの入口として活用できます。
テレニシ株式会社様からは、運送業で使用する法人スマートフォンについて、端末の選び方や料金プラン、セキュリティ、導入後のサポートなどが紹介されました。
つまりスマホを、
「連絡するための道具」
だけではなく、
「運送DXのハブ」
として使っていこう、というお話です。
DXというと、どうしても大がかりなシステムを想像しがちですが、毎日ポケットに入れているスマホも立派なDXの入口なんですね。
「この運賃、本当に利益出てます?」を数字で確認
続いては、運送会社にとってかなり気になる「運賃」のお話です。
合同会社Ai.SoLink様からは、「適正運賃シミュレーター」が紹介されました。
新しい仕事の相談が来たとき、
「まあ、このくらいの運賃なら大丈夫かな……」
と感覚で判断してしまう。
できれば避けたいところです。
走行距離、高速料金、ドライバーの日当、車両にかかる費用などを入力すると、1運行あたりの原価や損益分岐運賃を算出。
「この仕事を、この運賃で受けたら実際いくら残るのか?」
を数字で確認できます。
さらに、国土交通省告示の「標準的な運賃」と比較したり、荷主様への説明に使える根拠資料を出力したりすることもできます。
「なぜですか?」
「えーっと……燃料も上がっていまして……」
となるよりも、数字で説明できた方が説得力がありますよね。
「感覚の運賃」から「数字で説明できる運賃」へ。
経営にも直結する内容でした。
毎日やる点呼だからこそ、もっとラクに
テレニシ株式会社様の2つ目のセッションでは、「IT点呼キーパー」を活用した点呼DXについて紹介されました。
運送会社にとって点呼は欠かせない業務。
欠かせないということは、毎日行う業務でもあります。
毎日行うということは……。
少しの手間でも、1年分積み重なると結構大きいですよね。
IT点呼キーパーでは、対面点呼、IT点呼、遠隔点呼、スマホ点呼、自動点呼など、さまざまな点呼を一元的に管理。
さらに、点呼データをデジタコや勤怠システムなどと連携することで、記録や確認にかかる負担の軽減につなげる考え方も紹介されました。
遠隔地でスマートフォンを使って点呼する活用例もあり、点呼の方法そのものがかなり変わってきていることを感じる内容でした。
なお、今回ご紹介された「IT点呼キーパー」は、株式会社タイガーでも取り扱っています。
製品の詳しい機能や導入について気になる方は、こちらもぜひご覧ください。
【IT点呼キーパーの製品ページはこちら】
そしてタイガーは「日常点検」のお話です
さて、ようやくタイガーの番です。
弊社からは、「事故を防ぐ、日常点検の新しいかたち」をテーマに、日常点検アプリ「スマトラ」を活用した日常点検DXについてご紹介しました。
日常点検。
毎日のように行う作業だからこそ、
「点検項目が多くて面倒」
「いつものことなので流れ作業になってしまう」
といったことも起こりがちです。
しかし、日常点検は車両の異常に早く気づくための大切な作業。
警告灯が点いてから異常に気づくのではなく、その前の、
「いつもと何か違う」
に気づきたいところです。
そこで登場するのが「スマトラ」です。
スマトラでは、ドライバーがスマートフォンから日常点検を実施。
異常を発見した場合には、その場で写真を撮影して管理者へ報告できます。
さらに管理者側でも、
「異常のある車両はないか」
「どのくらい時間をかけて点検しているのか」
などを確認できます。
ドライバーだけに任せる点検から、管理者も状況を確認できる「みえる点検」へ。
タイガーからは、そんな日常点検の新しいかたちをご紹介しました。
【スマホで日常点検『スマトラ』の製品ページはこちら】
AIドラレコは、事故のあとだけ見るものじゃない
Nauto Japan合同会社様からは、AI搭載安全運行管理プラットフォーム「ナウト」が紹介されました。
ドラレコというと、
「事故が起きたあとに映像を確認するもの」
というイメージを持っている方もいるかもしれません。
ナウトでは、AIが車内外の状況を確認し、わき見や眠気、車間距離などの危険な運転を検知。
特に危険な場面では、その場でドライバーへアラートを出します。
だけではなく、
危険を検知する → その場で知らせる → 事故を防ぐ
という考え方です。
さらに、蓄積されたデータから、指導が必要なドライバーや改善ポイントを確認することもできます。
ドラレコも、「記録する機械」からどんどん進化していますね。
なお、今回ご紹介された「Nauto(ナウト)」は、株式会社タイガーでも取り扱っています。
AIドラレコの詳しい機能や導入について気になる方は、こちらもぜひご覧ください。
【Nauto(ナウト)の製品ページはこちら】
本人が「眠い」と思う前に分かる?
続いては、なんとドライバーの身体そのものから得られるデータのお話です。
株式会社enstem様からは、スマートウォッチを活用したドライバーの安全・健康管理について紹介されました。
心拍などの生体データを継続して取得することで、本人がまだ眠気を感じていない段階で身体に現れる変化を捉えます。
「眠くなったら休みましょう」
もちろん、それも大切です。
ただ、その一歩手前で気づくことができれば、より安心ですよね。
眠気の兆候や心拍の変化を検知すると、ドライバー本人や管理者へ通知。
さらに、心拍と外気温から暑熱リスクの兆候を確認する機能なども紹介されました。
車両だけではなく、「運転する人」の状態もデータで確認する。
今回のセミナーの中でも、また少し違った角度からの安全対策でした。
最後はやっぱり気になる「お金」の話
良いシステムがある。
導入してみたい。
でも、費用が……。
はい。ここは避けて通れません。
最後に株式会社補助金ポータル様から、運送事業者の安全対策や運行管理DXに活用できる令和8年度の補助金制度について紹介されました。
主な支援メニューは、
- デジタコやドライブレコーダーなどの「運行管理の高度化」
- IT点呼や疲労・睡眠測定機器などの「過労運転防止」
- 事故防止コンサルティングなどの「社内安全教育」
- 指定された検査を対象とする「健康起因事故防止」
の4つ。
ただし、
「同じような機能なら全部補助対象でしょ?」
……とはいきません。
対象となる製品やサービス、条件は制度ごとに決められています。
そのため、導入前に対象機器や公募要領を確認する必要があります。
また、
「補助金があるから、何か買おう」
ではなく、
「導入したいものがある → 使える補助金がないか調べる」
という順番が大切、というお話もありました。
補助金ありきで考えない。
ここ、意外と重要です。
ここまで振り返ってみると、「生データ」という言葉の幅広さがよく分かります。
GPS。
原価。
点呼記録。
日常点検。
運転中の行動。
そしてドライバーの心拍。
一見するとバラバラの情報ですが、今回のセミナーで共通していたのは、
「データを集めて終わりにしない」
ということ。
事故を防ぐ。
利益を把握する。
判断の根拠にする。
せっかく集めたデータです。
使わないともったいないですよね。
ひとことで「物流DX」といっても、これだけいろいろな入口がある。
そんなことを知ることができるセミナーとなりました。
当日ご視聴いただいた皆さま、ありがとうございました!
「このセッション、もう少し詳しく見たい」
というものがありましたら、ぜひアーカイブもチェックしてみてください。
公開は2026年9月30日(水)までです。
……大事なことなので、最後にもう一度書いておきました。
今回タイガーからご紹介した日常点検アプリ「スマトラ」では、スマートフォンを使って日常点検をデジタル化できます。
「点検したかどうかをきちんと確認したい」
「異常報告をもっとスムーズにしたい」
「紙での日常点検をそろそろ見直したい」
そんな方は、ぜひスマトラの製品ページものぞいてみてください。
