こんにちは。井上です。
みなさんの会社ではWindows7の入ったPCをまだお使いでしょうか?
私は自宅で使っているノートパソコンがまだWindows7なんですが、パソコンを起動すると毎回以下の画面が表示されます。
『Windows 7をサポート終了以降も使い続ける場合に覚えておきたいこと』より|ITMedia PC USER
流石に気になってきたので、そろそろアップグレードをしようと検討をしている次第です。
我が家のマシンは年賀状の印刷と画像データのバックアップくらいしか使わないこともありアップグレードを躊躇っているところもありますが、年賀状印刷はインターネット接続しないと最新の干支の画像データがダウンロードできないし、画像も外部に漏れる可能性も0ではないので検討を始めた次第です。
個人で利用する分には自分でリスク管理をすればよいのですが、企業のパソコンはそういうわけにはいきません。ということで今回はWindows7をそのまま使っていた時のリスクと、Windows10のお話を少し書かせていただきます。
・・・あれですよ、タイガー的に言えば虎之助の世代が違うくらいの衝撃です。
テレワークに必要なツールはこちら
==目次==
1.Winsows7と世の流れ
2.Winsows7を使い続けることのリスク
3.Windows10が最後のOS?
1.Windows7と世の中の流れ
Windows7が登場したのは2009年です。2009年と言えば、民主党が圧勝し政権交代し、新型インフルエンザの登場でWHOがパンデミック宣言をしている過去があります。そういえば、裁判員裁判制度が始まったのもこの年です。2009年は世界的な不況などもあり、薄暗いニュースが多かった印象があります。
そして、まさにこの頃、「iPhone」が世界中に認知され普及拡大をしている最中の時代でした。
まだまだ、PCを主軸とした仕事が多い時代でしたが、スマートフォンの登場が少なからず次世代のWindowsエディションに影響を与え始めた時期でもあります。そんな時代の真ん中に、誕生したのがWindows7です。私はWindows Vistaで大分苦労した過去があるので新しいOSと聞いて戦々恐々としたのを覚えています。
Windows7で便利だった機能を思い出したのですが、「Windows転送ツール」というWindows7に標準装備の便利ツールが昔ありました。このツールを使うと他のPCにパソコンのメール、ファイル、ブラウザのブックマーク、ソフトウェアのアカウント情報などを引き継ぎすることが可能でした。
このツールの凄いところは異なるバージョンのOS間でもこの手の情報を転送できるというトンデモツールだったことです。WindowsXP→Windows7とか結構乱暴な移行が可能でした。何しろアカウント情報まで引き継ぐので、パスワードの入れ直しとかも不要でアプリが使えるので結構重宝していました。欠点は非常に時間がかかることと、たまに転送に失敗することでしょうか。
残念ながらWindows8.1以降はこちらのソフトがなくなってしまったので使えなくなってしまったのですが、Windows7は旧世代のWindowsと新世代のWindowsを繋ぐ新しい取り組みと昔の名残が残った中間の世代だったのだと思います。
2.Windows7を使い続けることのリスク
薄々お気づきだと思いますが、敢えて書きます!サポート終了後のWindows7を使い続けるとこんなリスクがあります。放っておくとPC的な意味で「パンデミック」が起こることも考えられます。
①最新のウィルスやマルウェアのリスクが増大
当たり前ですが、サポートを終了しているので、最新のウィルスやマルウェアは対策されることはありません。OSと違って、ウィルスやマルウェアは不特定多数の誰かによって日々更新され、新しいものが作成され世界中にばらまかれています。
ここでマルウェアについて少し補足をしておきます。ウイルスはみなさん読んで字のごとく、なんとなくどんなものかイメージが湧くと思います。マルウェアも同じで、コンピューターに悪影響をあたえるソフトウェアのことをマルウェアと呼びます。つまりウイルスはマルウェアの一種と言えます。マルウェアは代表的なものだと、ワームやトロイの木馬などがあります。みなさまも、名前ぐらいは聞いたことあるかもしれません。
サポートを終了しているOSでの運用はこういったウィルスやマルウェアの脅威に日々さらされていることになります。
その点、Windows10ではウィルスやマルウェア対策が想定されているOSなので、定期的にアップデートさえしていればある程度のリスクは回避できます。
勿論、Windows10にしたからウィルス対策ソフトが必要ないかと言われればそういうわけではありません。
②個人情報の流出
現時点(2020年2月現在)でも日本全国にWindows7搭載のPCが1400万台稼働していると言われています。俗にいうところのハッカーなら、間違いなくサポートの終了したOSをターゲットに個人や企業のPCから機密情報を取得しようと試みるはずです。
サポートが終了しているということは、これ以上のOS側の対策もされないわけですから狙い撃ちしやすいのです。
例えば「フィッシング詐欺」や「なりすまし」、または直接的にPCをアクセスしてハッキングするという可能性も考えられます。サポートが終了しているということは裏を返せば、Windows7の穴を探す作業を無限にできるとも取れます。
今後はWindows7を使い続ける程リスクが増大していくことになります。因みにこちらに関してもWindows10では対策がされていますし、アップデートを通じて継続的にこれらの脅威から守ってくれます。
③最新ハード・ソフトへの非対応
基本的に最新のハード・・・例えば会社でよく使うものであれば「複合機」や、似たようなもので言えば「スキャナー」、インターネットに接続するための「ルーター」・・・なども該当しますね。
パソコンに接続することが可能なハード全般に言えることですが、メーカーとしては当然サポートの終わっているOSでのトラブルは保証しかねるという話です。
勿論、OSが古くなったからと言って、こういったデバイスがいきなり使えなくなったりはしないものですが、「動作するけどサポートはしないよ」というのが世の常です。
そういう意味で言うともっと顕著なのはソフトウェアです。ご多分に漏れず、当社も運送業に特化しているとはいえ、システム開発会社なので例外ではありません。
過去のソフトで振り返るとWindows7までしか対応していない(できない)ソフトも中にはありますし、最近リリースした「トラックメイトPro4」も例外ではなく、対応OSからWindows7は外させていただきました。
新しいソフトを導入する場合は特に最新のOSじゃないと動作しないとか、製品によっては古いOSだとインストールすらできない仕組みを採用しているソフトもあるので要注意です。
Windows10はセキュリティ面だけではなく新しいハードのへの対応も当然されているのでオススメです。
ある意味、放置すると新型コロナウィルス(これは人の話ですが)よりも質の悪いウィルスにパソコンがやられる可能性も十二分にありえます。
3.Windows10が最後のOS?
さて、ありきたりなお話をしてしまいましたが、インターネットで検索すると、2015年に正式な場で「Windows10を最後のWindowsにする」とMicrosoftのジェリー・ニクソン氏が当時発言したという記事が散見されます。
時を同じくして、私の友人にMicrosoftに務めている人がいるのですが、彼曰く「Windows10が最後のWindowsで後は更新はするけど、新しいWindowsは作らない」という話をしていたことがありました。
友人の発言は飲みの席の場だったので、
「そんなこと言って、どうせ新しいWindowsとか、新しいOSとか出すんだろ?」とか、言って茶化していたのですが、もしかして本当に最後のOSなのかもしれないですね。
Windows10が世に出るまでに沢山のWindowsエディションが登場しました。傑作からダメダメなものまで、各世代のWindowsを振り返って個人的なコメントをさせていただきます。
Windowsバージョン | 印象 |
Windows1.0 | 噂に聞いたことがある程度 |
Windows3.1 | 使ったことない(と思う) |
Windows95 | 衝撃を受けた。MS-DOSと違って分かりやすい!! |
Windows98 | ちょっと便利になった |
WindowsME(ミレニアム) | 使ったことがあるような…ないような |
Windows2000 | ミレニアムと混同されがち |
WindowsXP | これは…良いOSでした |
WindowsVista | 苦い思い出しかない |
Windows7 | 傑作です |
Windows8/Windows8.1 | 8がなぁ…やばかったからなぁ…。 |
Windows10 | 個人的には好み。でも、タブレットモードのUIがなぁ…。 |
因みにWindows95が世の中に出たのが1995年です。私はまだ高校生だったと記憶しています。
運よく新しいものが大好きな父親がいたので、ほぼリアルタイムにWindows95を触る機会があり、パソコンという道具にはある意味思い入れがあります。
当時、私が通っていた高校ではAppleのMacを使ったPCの実習があったのですが、Windowsと良く似ているけど、操作方法が微妙に違うこのOSに振り回されたものです。
最近の若者の動向で面白かったのが、スマホ・タブレットの影響でパソコン離れをしていった若者たちの次の世代にパソコンへ回帰している新しい世代が出てきていることです。
Macを使っている人も大分増えてきて時代の変遷を感じますが、まだまだWindowsには活躍してもらいたいのでいっその事「Windows11」を出したら良いと思います。
さて、大分脱線したのでお話を戻しますが、Windows8.1のサポートも2023年1月10日までです。もしまだ、Windows10にリプレースが完了していないのであれば
是非、お近くのタイガー支店までご相談ください。PCの販売、設置、ソフトの導入までサポート!
何だったらソフトの受託開発もやっています!!
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・・・と、急に商売魂を出してみましたが、不自然なのでこの辺にしておきます。では。