長距離運送業者必見!遠隔点呼で煩雑な業務を一気に削減!
業務前自動点呼の先行実施もちらほら始まっており、賑わいを見せる点呼界隈ですが、今回はみなさまが思っている以上に便利に活用できる遠隔点呼がテーマです。
遠隔点呼とは
遠隔点呼とは営業所と車庫、本社と車庫、などの拠点間で行う点呼のことを指し、これは対面点呼と同等の点呼であることが認められています。
遠隔地を結ぶ、という意味合いで同類の点呼にIT点呼がありますが、遠隔点呼においてはIT点呼時に必要だった「Gマーク」が不要で、「連続する16時間以内」「運行管理者が1/3以上の点呼を行う」などのルールもありません。
その代わりと言ってはなんですが、遠隔点呼には満たさないといけない要件があります。要件について詳しくは過去記事『【解説】遠隔点呼とIT点呼どっちがオススメ?知っておくと便利な遠隔点呼』をご参照ください。
長距離運行をするなら遠隔点呼は必須!
遠隔点呼については、点呼告示に次のように記載がされています。
対面による点呼と同等の効果を有するものとして国土交通大臣が定める方法とは、(中略)点呼告示において規定する遠隔点呼及び業務後自動点呼の他、…(以下略)
つまり、遠隔点呼は対面点呼扱いとなる訳です。勘の良い方は気付きましたか?!遠隔点呼が対面扱いになるとはどういうことかみて見ましょう。(以下の内容については、国土交通省に確認を取っております。)
中間点呼が不要に!
2泊3日運行のように、乗務前・乗務後のいずれの点呼も対面で行うことができない2日目の乗務の運行のときは、電話等により、乗務前・乗務後の点呼だけでなく、乗務の途中において少なくとも1回、点呼を行うこと(=中間点呼)が義務付けられています。
上記は長距離運行の時の中間点呼のルールになります。もう一度書きますが、乗務前・乗務後においていずれも対面で点呼が出来ない時は中間点呼が必要となります。(例:2泊3日以上の2日目などが対象)
しかし、遠隔点呼が対面点呼扱いということは中間点呼が不要となります。これにより運行管理者(≒点呼執行者)の業務負担を減らすことが出来ます。
前述の通り遠隔点呼を活用することで、必ずしも中間点呼をやらなくて良くなります。しかし場合によってはやった方が良い場合があるかもしれません。
なので「必要に応じて中間点呼を実施する」という方針に変えて「遠隔点呼を採用することにより点呼の柔軟性が上がる!」と捉えるのが良いかもしれませんね!
運行指示書の作成・保管も不要に!
運行指示書が必要となるのは、中間点呼と同様に「2泊3日以上の運行で、乗務前・乗務後のいずれも対面点呼を行うことが出来ない」場合に必要となります。
つまり中間点呼で書いたのと同様に、遠隔点呼が対面点呼扱いとなるので、運行指示書の作成と保管が不要になります。
とはいえ、何かしらの指示するものが必要になる場合には、運行指示書、もしくはそれに近しいものを作成し、業務を遂行するのも良いでしょう。
自動点呼も良いが遠隔点呼も良い
業務前自動点呼の先行実施もあり、世間的には自動点呼が盛り上がっている情勢ではあります。しかし、その陰で見落とされている遠隔点呼に今回はフォーカスをあてて見ました。
自動点呼と遠隔点呼の併用も可能となっており、点呼業務に柔軟性を持たせるという意味合いでも、遠隔点呼もぜひご検討いただき業務の効率化を目指していただければ幸いです。
タイガーでは、遠隔点呼・自動点呼の両方ともご提案が可能です。お客様の状況をお聞かせいただき、最適な方法を提案させていただくことも可能なのでぜひお問合せください。