日常点検でトラブル回避!押さえるべき注意点と実践ガイド

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日常点検でトラブル回避!押さえるべき注意点と実践ガイド

「点検記録、今すぐ出せますか?」

そう聞かれて、迷いなく「はい」と答えられるでしょうか?
実は、多くの運送会社の管理者が心のどこかで感じているのが、「日常点検の記録の不備」と「監査対応」への不安です。

「ドライバーにはちゃんとやってもらっているはず」

「紙で残しているから大丈夫」

──そんな“やっているつもり”が、実は後で大きなリスクにつながることもあります。
この記事では、日常点検の記録が不十分だと何が起こるのか、
そして、その対策として役立つ日常点検アプリ『スマトラ』(Webアプリ/クラウド保存対応)の魅力を、現場を支える管理者目線で、わかりやすくご紹介します。

監査で問われるのは“やったかどうか”ではなく“証拠の有無”

最近は監査や行政指導の厳格化が進み、日常点検の記録がない、あるいは記録内容が不十分といった理由で指摘を受けるケースが増えています。
とくに、点検は実施していたものの、証拠となる記録がないために指摘されるケースが多く見られます。

現在では、日常点検の記録がなければ“やっていない”と見なされ、法令違反として扱われる時代です。

日常点検の義務と必要性は?法律で定められている「点検項目」と「責任」

日常点検の義務と必要性は?法律で定められている「点検項目」と「責任」

◆日常点検は義務?記録と保存は必要?

国土交通省の「道路運送車両法 第47条の2」では、事業用自動車の使用者に対して日常点検整備の実施が義務付けられています。
これは“推奨”や“努力義務”ではありません。やらなければ違反です。
それほどまでに、安全の土台となる行為なのです。

けれど一方で、その点検の記録や保存は法律上の“義務”ではない
つまり、「やってるかどうか」が重要なのに、「やった証拠を残すこと」は求められていない。

でも──事故が起きたその瞬間、
「点検していましたか? 記録はありますか?」と、提出を求められるのです。

やるのは当たり前。
でも、それを証明できなければ、守りきれない。
明確な法的義務と、記録の不備という制度上の矛盾。そのはざまで、現場は日々、安全運行に努めているのです。

◆日常点検の必要項目

点検箇所 点検内容
1 ブレーキ 1 ブレーキ・ペダルの踏みしろが適当で、ブレーキの効きが十分であること。
2 ブレーキの液量が適当であること。
3 空気圧力の上がり具合が不良でないこと。
4 ブレーキ・ペダルを踏み込んで放した場合にブレーキ・バルブからの排気音が正常であること。
5 駐車ブレーキ・レバーの引きしろが適当であること。
2 タイヤ 1 タイヤの空気圧が適当であること。
2 亀裂及び損傷がないこと。
3 異状な摩耗がないこと。
(※1)4 溝の深さが十分であること。
(※2)5 ディスク・ホイールの取付状態が不良でないこと。
3 バッテリ (※1)液量が適当であること。
4 原動機 (※1)1 冷却水の量が適当であること。
(※1)2 ファン・ベルトの張り具合が適当であり、かつ、ファン・ベルトに損傷がないこと。
(※1)3 エンジン・オイルの量が適当であること。
(※1)4 原動機のかかり具合が不良でなく、かつ、異音がないこと。
(※1)5 低速及び加速の状態が適当であること。
5 灯火装置及び方向指示器 点灯又は点滅具合が不良でなく、かつ、汚れ及び損傷がないこと。
6 ウィンド・ウォッシャ
及びワイパー
(※1)1 ウィンド・ウォッシャの液量が適当であり、かつ、噴射状態が不良でないこと。
(※1)2 ワイパーの払拭状態が不良でないこと。
7 エア・タンク エア・タンクに凝水がないこと。
8 運行において異状が認められた箇所 当該箇所に異状がないこと。

※1 当該自動車の走行距離、運行時の状態等から判断した適切な時期に行うことで足りる。

※2 車両総重量8トン以上の自動車に限る。

詳しくは引用:全日本トラック協会『点検整備ハンドブック』をご確認ください。

◆点検未実施・記録不備に対する罰則や行政処分

日常点検を怠る、あるいは実施しても記録を残していない場合には、以下のようなリスクが発生します。

  • 監査での是正命令・業務停止
  • 安全管理義務違反による行政処分
  • 事故発生時の刑事責任・民事責任
  • 企業の社会的信用の失墜

点検整備不備による事故が発生した場合、監査や行政指導で厳しく責任が問われます。

紙でやっているけど、本当に大丈夫?

ここまでで、「やらなきゃいけないのは分かるけど、実際には難しい…」という方も多いはず。
特に、紙の点検表を使っている現場では課題が山積みです。

◆記入漏れ・紛失・確認不能…「紙運用」が抱えるリスク

紙の点検表には、以下のような「アナログならではの落とし穴」があります。

  • 点検記録が現場に散在してすぐに探せない
  • 記入忘れ・文字の不鮮明・誤記などで確認が困難
  • 保管場所がバラバラで紛失しやすい
  • 記載内容が本当に点検した証拠か不明

つまり、点検記録があっても記入漏れや紛失などにより証拠能力が低下する場合があります。

◆現場まかせで管理者は「やっているか分からない」状態に

紙での運用では、現場任せになりがちで、管理者は「本当にやっているのか」「いつやったのか」を正確に把握できません。
この“管理不能状態”こそが、監査対応の大きなリスクになっています。

日常点検の記録と管理、『スマトラ』でここまで変わる!

日常点検の記録と管理、『スマトラ』でここまで変わる!

点検の義務も分かる、紙の限界も分かる。――では、実際どうすればいいのか?

『スマトラ』は、これまで紙や口頭で行われていた点検記録を、スマートフォンやタブレットを通じて“仕組み化”するサービスです。
現場ドライバーの負担を抑えつつ、管理者の不安を解消し、法令にもきちんと対応できる。
そんな新しい日常点検のかたちを提案しています。

1. クラウド保存×自動記録で“確実に残せる証拠”へ

『スマトラ』では、日常点検をスマホで実施すると、その結果がリアルタイムでクラウドに保存されます。

  • 点検内容が明確に表示されるため、漏れなどのミスが発生しにくい
  • 点検の開始・終了時刻をタイムスタンプ付きで記録
  • だれが・いつ・どの車両を点検したのかが明確に可視化

「紙がどこかにいってしまった」「本当にやったのか分からない」という状況とは、もう無縁です。
さらに、クラウド保存されたデータはいつでも履歴を確認可能。リアルタイムでの共有により、異常があった際には迅速な対応を行うことができるようになります。

2. 動画ガイドや写真提出で点検の質もアップ

『スマトラ』の大きな特長は、「点検したかどうか」だけでなく、「どう点検したか」まで管理できる点です。

  • 点検所要時間の記録により、点検にかけた時間が見える化
  • 各点検項目を漏れなくチェックしないと提出できない仕組み
  • 異常箇所の報告は写真付きで提出できる

つまり、点検者が“やっているふり”をすることが難しくなり、点検の質そのものが底上げされます。
また、日々の点検時間のばらつきも可視化されるため、「なぜこの点検者だけ点検している時間が短いのか?」といった分析・改善にも役立ちます。

3. 使いやすさも抜群!アナログ現場でもすぐ定着

「デジタルはちょっと苦手…」「うちの現場には高齢のドライバーも多い…」
そんな声にも、『スマトラ』は対応しています。

  • タップ中心のシンプルな操作画面
  • 点検手順を動画や画像・イラストでガイド
  • 点検内容が明文化されており、マニュアル不要

使う人に負担をかけない設計だから、現場に自然に浸透する。運用定着のしやすさも、『スマトラ』の大きな魅力です。

4. “点検しているフリ”をなくし、点検者の意識改革にもつながる

点検業務は「義務」と分かっていても、毎日のこととなるとつい流れ作業になりがちです。
しかし、『スマトラ』を導入することで、点検者側にも以下のような変化が起こります。

  • 記録に残るという意識が点検の丁寧さを生む
  • 異常を写真で報告することで、点検への当事者意識が高まる
  • 自分の点検履歴が可視化され、プロ意識が育つ

つまり、点検の“質”が変わり、事故やトラブルの予防にもつながっていきます。

5. 管理者にとっても「安心して任せられる」環境を実現

整備管理者は、点検記録の取りまとめ・報告書作成・確認など、見えにくい業務に日々追われています。
『スマトラ』なら、こうした作業の多くが自動化・可視化されます。

  • 管理者画面でデータを簡単管理
  • 修理中車両はアラートで通知
  • 運行前点検の実施率がひと目でわかる

「任せていい状態」がつくれる。責任者にとってこれほど心強いことはありません。

6. コンプライアンス対応の“仕組み”として導入できる

『スマトラ』は、単なる記録アプリではありません。日常点検における法令対応の「仕組み」そのものとして、企業を支えます。

  • 道路運送車両法に準拠した点検項目
  • 記録の保存期間も法令基準に対応

「日常点検はしているけど、法令的に大丈夫なのか不安…」という企業にとっては、コンプライアンスの土台を築くパートナーとなるはずです。

「やってるつもり」から「確実な管理」へ

「やってるつもり」から「確実な管理」へ

日常点検は、ただのルーティンではありません。
事故を防ぐ最後の砦であり、企業の信頼を守る重要な「証拠」でもあります。

ですが現実には――
「記録がちゃんと残っているか不安…」
「点検者によって点検の質に差がある」
「監査が入ったらどうしよう…」といった声が後を絶ちません。

企業の未来を支えるのは、「事故を起こさない努力」と「それを証明できる体制」です。
「今のやり方で大丈夫かな?」と感じたことがある方は、ぜひ一度『スマトラ』をチェックしてみてください!

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