- 燃料サーチャージ

トラック運送業向け 燃料サーチャージシミュレーション機能とは?
近年、軽油価格の変動が激しく、燃料コストの管理はトラック運送事業者にとって大きな経営課題となっています。
燃料価格は1円の変動でも年間数百万円単位のコスト増減につながるケースがあり、運賃に反映できなければ企業収益を圧迫してしまいます。
このような背景から導入が進んでいるのが燃料サーチャージ制度です。
本機能では、国土交通省が公表する燃料価格の推移や基準価格を設定することで、燃料サーチャージ(燃油サーチャージ)の自動計算をサポートします。
価格が基準値より一定額以上上昇した場合には差額を追加し、下落した場合には減額や廃止の判断も可能。価格の変動に応じて柔軟に対応できる仕組みです。
計算方式と届出義務
燃料サーチャージの導入後は、運輸局への「運賃料金設定(変更)届出」が義務づけられています。
計算方法は以下の3方式に対応します。
(1)距離制運賃
燃料サーチャージ額 = 走行距離(Km)÷燃費(Km/L)
×算出上の燃料価格上昇額(円/L)
(2)時間制運賃(1日当たり)
燃料サーチャージ額 = 平均稼働日数×平均走行距離(Km)÷燃費(Km/L)
×算出上の燃料価格上昇額(円/L)
(3)時間制運賃(月間当たり)
燃料サーチャージ額 = 平均稼働日数 × 平均走行距離(Km) ÷ 燃費(Km/L) × 算出上の燃料価格上昇額(円/L)
本システムでは、これらの計算を自動化し、必要な指標(基準価格・燃費・適用開始日など)を設定するだけで正確な算出が可能です。
燃料サーチャージを導入するために必要なこと
燃料サーチャージを導入する際には、
- 基準価格や刻み幅、車格ごとの燃費といった「算定ルール」を設定する
- 運輸局に対して「運賃料金設定(変更)届出書」を提出する
- 荷主に対して、制度や計算根拠を丁寧に説明し合意を得る
といったステップが必要になります。
トラックメイトの強み
当社の「トラックメイトPro5」では、燃料サーチャージ制度の導入を簡単に行える専用機能を搭載しています。
- 基準価格や燃費などの指標を入力するだけで自動シミュレーション
- 距離制・時間制それぞれの試算帳票を自動出力
- 運輸局に提出する届出書や運賃表もシステムからワンクリックで作成可能
これにより、複雑な計算や書類作成に時間を取られることなく、燃料サーチャージ制度を安心して運用いただけます。
「指標設定画面」
「指標等設定部」
各項目が選択されると「説明部」に、該当項目の説明が表示されます。
- 印刷[F2]・イメージ機能[F3]
- 提出資料・届出書出力
- 試算機能[F7]
- 試算(シミュレーション)機能
指標登録画面にて入力された値を元に提出資料(燃料サーチャージ適用方・運賃表)及び届出書の出力を行います。
※画面をクリックすると拡大画面が表示されます。
過去の請求データを利用して試算(シミュレーション)を行います。
燃料サーチャージ試算出力帳票
試算設定で指定した内容で、燃料サーチャージ試算(シミュレーション)の出力を行います。
※画面をクリックすると拡大画面が表示されます。
〇距離制運賃例
トラックメイトでの燃料サーチャージの使い方や、燃料サーチャージとは?という疑問に関して、
下記のブログ記事でも紹介しています。あわせてご覧ください。