• コラム

タイガーの生い立ち

この記事ではタイガーの歴史を紐解きつつ、手回し計算機という工業製品についても読者のみなさまに知ってもらおうという趣旨のもとに書いております。肩の力を抜いてご覧ください。

 

手廻し計算機って何だ

計算機、と呼ばれて我々の頭に思い浮かぶのは電卓だと思います。今でこそ当たり前の電卓ですが、時代を遡れば当然のように電卓なんてなかった時代があります。電卓が世に出始めたのは1960年代ですから、それ以前は他の方法で計算をしていた訳です。

ではどうやって複雑な計算をしていたか。そろばん?暗算?ひっ算? いえ、手廻し計算機なんです。使い方こそ違えど、電卓と同じく数字を入力して、足す・引く・掛ける・割るを行います。手廻し計算機と言うぐらいですから何かを手で廻すんでしょうけど、実際にどんな形なのか気になりますよね。

さっそく実物見て見ましょう。ドン。

※マウスオーバーでズームします。

おおざっぱに説明をすると、計算を行いたい数字をセットして、右のハンドルを廻すと結果が下の数字盤のところにでてくる、という仕組みのようです。(何分古い機械のため、現在は社内にも使える人間はもういないのが実情です。。)

タイガー計算機の歴史

戦前、この手廻し計算機は国内外で製造され日本でも様々なメーカーの手廻し計算機が市場に並んでいたそうです。ただ、需要と供給のタイミングが噛み合わず販売数は伸びませんでした。戦争がはじまり国内での需要が高まった時には、製品の精度と価格などから、タイガー計算機が国内で最右翼になっていたそうです。当時はこの手廻し計算機で計算を行う、という専門の職業もあったそうです。

話はタイガーの手廻し計算機に移りますが、大本寅治郎が発明考案に着手し大正12(1923)年5月に「虎印計算機」として完成、販売を開始しました。自信をもって販売を開始したにも関わらず当初は全く売れなかったそうです。それはもう閑古鳥が鳴くほどに。製品としてはとても良いものだったそうなのですが、売れなかった理由は「和製はすぐ壊れるからダメ」という、風潮でした。

今でこそ、日本製となると安心して買う方もいると思うのですが、当時は逆だったんですね。そこで当時のタイガーが取った戦法は「虎印」を「TIGER BRAND」に変え、舶来品として売ってみるという苦肉の策でした。これが功を奏して販売数が一気に伸びたそうです。なにやら怪しげな手法な気もしますが「名は体を表す」ということわざもあるように、名前は重要なんだなと気づかせられる出来事ですね。

 

タイガーの歴史

前述のとおり、大正12(1923)年5月に手動式計算機を製作・販売をするタイガー計算機(株)が創業しました。その後、昭和15(1940)年に販売部門が独立をして、現在のタイガーの基となる「タイガー計算機販売(株)」が設立されました。

1940年、どんな時代だったか少し調べて見たところ、日本では戦争の真っただ中だったようです。調理用および医療用以外の暖房・冷蔵庫など電気器具の使用が禁止されていたり、ぜいたく禁止令というものも発令されていたようです。このぜいたく禁止令、どういうものだったかというと高額なものを作ったり売ったりしてはいけない他に、昼間のビール(お酒)の提供が禁止されたようです。昼間からビール飲むのって背徳感があって最高なんですが、戦時中だとそうも言ってられなかったのでしょうね。

手廻し計算機は電気を使わないでも計算が出来るので、電気が使えなくなったこの年にも重宝したのかな、と記事を書いていて気付きました。

さて話が戻りますが、1940年に創業したタイガー計算機販売は、1970年の手廻し計算機製造終了に伴い、謄写原紙自動製版機(いまでいうコピー機のようなもの)や断裁機などのオフィス機器の商社として活動し、1975年には運送業向けのソフトウェア開発にも着手しています。この頃になると、現在のタイガーと同じような業務になってきた感がありますね。

手廻し計算機から始まったタイガーは、今では『トラックメイト』『WEBドラサービス』『モバレポ』というソフトウェアを作っているという事実に時代の変化を感じます。
この流れだと、2050年頃にはタイガーという社名は変わらずですが、ネコ型ロボットを作っていそうな気もしますので、ぜひとも今後のタイガーの展望を楽しみにしていただきたいです。

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